2001 Gibson Custom Shop Historic Collection 1959 ES-335 Reissue / Gloss Natural ~ Nashville / SOLD

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極小生産で知られる貴重なナッシュビルメイドのヒストリックコレクション…1959 ES-335 Natural 入荷しました。

入手困難なナッシュビルヒスコレの2001年製がニアミントコンディションです!

ギブソンセミアコの代表格でもあるES-335のラインナップの中で、トップラインとなるモデルが、このナッシュビルファクトリー製のヒストリックコレクションです。

1958年に発売されたES-335は、カラマズー工場時代までは基本的に、時代のニーズに合わせたスタイルを取り入れて進化して来ました。

70年代半ばのフュージョンブームを受けて、メイプルネック仕様、タップSW付きのモデルがあった時代もあります。もちろんその年代を愛用していたトップギタリスト達もいましたが、いわゆる初期型のヴィンテージを求めるプレイヤーも多数存在していました。

そのニーズを受けて、ES-335のヴィンテージリイシューの生産は、ナッシュビルファクトリーに移転した80年代半ばから始まります。

90年代に入ると、ギブソン社はトップラインとなるヒストリックコレクションに於いてヴィンテージスペックの再現に力を入れ始め、ヒストリックコレクションのES-335も98年辺りから発売されるようになります。

更にはESシリーズを生産する為に、ナッシュビル、モンタナに続く第3の新たな工場としてメンフィスファクトリーを2000年から稼動する事になりますが、トップラインとなるヒストリックコレクションのES-335だけはナッシュビルファクトリー製となっていました。

それは新たな工場の生産体制や、クラフトマンの問題等も影響はしていた…と想像されますが、主にUSAレギュラーラインナップの335からメンフィスファクトリーで生産を開始する事になりました。

そしてメンフィスファクトリー内にもカスタムショップラインが立ち上がり、レギュラーラインナップ以外のモデルを作るラインとして機能した後に、2005年からはES-335は全てカスタムショップ製となり、レギュラーラインUSAの製品はなくなりました。

クラフトマンの技術向上や、工場の生産体制も軌道に乗った事もあったのでしょうが、ES-335自体が全てカスタムショップ製となった事で、ユーザーの中では「 ラインナップの位置付けがよくわからない状態…」になっていた事も確かです。

ES-335は2005年以降は全てカスタムショップ製となり、いわゆるレギュラーUSAのラインナップのスペックをほぼ引き継いでいたのがメンフィスファクトリー製でしたが、2008年の50th Anniversary 1958 ES-335、2009年の50th Anniversary 1959 ES-335などがメンフィスファクトリーから発売された事で、1959という似たようなネーミングからヒストリックコレクションと混同されて「 グレードがわかりづらくなっていた…」と言えるでしょう。

とは言え、この2010年辺りの時点ではトップラインのヒストリックコレクションはナッシュビルファクトリー製で、リストプライスは80万円台…新品時実売価格598,000円辺りの価格設定がされており、メンフィスファクトリー製のアニバーサリーモデルと言えどもリストプライスが50万円台…新品実売価格378,000円前後となっていましたので、メンフィスファクトリー製がナッシュビルファクトリー製の廉価モデルの様になっていました。

更には2013年にGibson Menphisが独立。
メンフィスファクトリー製からも定価設定が70万円を超える1959 ES-335などが発売されるようになった事も「 グレードのわかりづらさ 」を加速させた…と言えると思います。

前置きが非常に長くなってしまいましたが、分かりやすく言うなら…

「ヒストリックコレクション」と名乗れる極小生産となるトップオブザラインのES-335はこのナッシュビルファクトリー製と言う事になります。( メンフィス製はヒストリックシリーズであり、ヒストリックコレクションではありません。)

今回入荷しましたのは、2001年製の1959 ES-335 Reissueとなります。

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定価改正の度に、リストプライスも実売価格も上がって行きましたが…ヒストリックコレクションのES-335の新品実売価格をイメージするなら、498,000円~598,000円以上と言う事になります。

歴史的な話に戻りますが、ギブソン社はアーチトップのエレクトリックやアコースティックで名を上げたブランドであり、レスポールモデル以降はソリッドギターが中心と言うイメージが定着してしまいましたが、ライバルとされたフェンダー社との一番の差は箱物、アーチトップモデルの技術の差と言うことにも繋がります。

本当にギブソンが好きな人達…は資産価値も高く、相場が高騰し続けているサンバーストレスポールばかりを追い求めている訳ではない…と言う部分もあるでしょうし、ヒストリックコレクションのレスポールを一本完成させるより、遥かに手間も技術も必要で一本を完成させるのに「より時間もかかる… 」のがアーチトップのセミアコフルアコと言う事情もあり、最高峰となるヒストリックコレクションのES-335は極小生産となっていた…と言うことになります。

以下は、今回入荷した個体の詳細となります。

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初期型と言うべき、1959年製のリイシューとなるヒストリックコレクションのES-335は、特徴的なドットポジションマークの指板にロングガードと呼ばれるピックガードをマウントしています。太めなネックグリップが特徴で、63年のリイシューの薄いグリップとは異なりますが、セミアコでもある335の「ヴィンテージっぽい鳴り 」に於いてはファットグリップだからこそ…と言う出音があります。

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フレットの減りはあまりなく、平均的に9割以上残っています。ネックリペア等はもちろんなく、反りや捻れハイ起きもない素晴らしいコンディションを維持しています。

2001年製の本機は、ハカランダを彷彿させるマダガスカルローズウッドの指板を採用しています。年々加速した木材の枯渇により、2017年現在ではローズウッド全般に輸出入規制がかかりましたので、2001年頃の良質なマダガスカルローズウッドは僅か16年前とは言え、既に希少材とも呼べるほどです。

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ピックアップは57クラシック。ディープジョイント構造が採用されています。

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まだこの頃は良質な材もあった…と言う部分もあるでしょうが、非常にしっかりとしたマホガニー材が採用されているネックであることを証明する部分としても、トラスロッドは殆ど回した痕跡もなく、左右両方向に充分な余裕があります。

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ボディ自体には傷らしき物は目視では見当たらないほどのニアミントコンディションとなりますが、ピックアップカバーやABR-1ブリッジ、テールピースなどのニッケルパーツ部分に経年のくすみは見受けられます。ヘッド右上に薄い擦り傷は見受けられますが、光の加減等によっては全く目立ちません。これが無ければミントコンディションとも呼べるほどです。

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パーツ交換のないフルオリジナルコンディション。ボディサイドや底面にも傷や使用感は感じられません。

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ギブソンのカラーチャート上はナチュラル、アンティーナチュラル、ヴィンテージナチュラルなどと表記されますが、ヴィンテージではブロンドと呼ばれる事もあるグロスフィニッシュのナチュラルです。まだVOSフィニッシュがない頃の製品となります。

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このカラーリングは、他色とは異なり、塗り潰す事や着色などでは杢目の誤魔化しが効かない為に、最も良質な材がセレクトされます。ES-335は積層構造のセミアコとなりますが、トップ、バックはメイプルを採用しています。ネックはマホガニーとなります。

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認定証、オリジナルハードケース、新品時の付属品は保証書以外は完備となります。

本体重量は約3.9キロ。4キロを少し割る程度の重さとなり、抱えるのにもストレスはありません。

通販の際の出荷時には10~46の新品ゲージにて出荷致します。クリーニング、セットアップ済みとなります。

ただでさえ、生産数も圧倒的に少ないヒストリックコレクションの1959 ES-335はebayを始めとする海外を見渡しても、ユーズドの販売数は圧倒的に少なく、かつ2001年製で使用感も少ない個体となると、将来的に見ても非常に入手困難な一本だと思います。

2010年前後の製品は、バンブルビーコンデンサーを採用するなど、よりスペック的には再現度は高くなりますし、2013年製以降のニカワ接着などのアップグレードで、更なる再現度の充実をアナウンスしていましたが、それは「木材的な部分で良質な材が枯渇して来た部分を補う」意味にも思えますので…この個体も状態は安定していますが、トラスロッド調整の必要性がない良質な木材から放たれるサウンドの素晴らしさは「 これぞセミアコ、これぞギブソンES-335 」を実感して頂けるかと思います。

ジャズ、ブルース、ロックと幅広いジャンルで愛用されるES-335の魅力は、ソリッドギターとは又違う意味で一本手元に置いておきたい…というのはギタリストなら一度は思う事でしょう…

本来であれば、海外相場に準ずる販売価格を設定したい所ではありますが、ローズウッドの輸出入規制の関係からも、実質的には国内限定販売となる見込みですので、メンフィス製品並みのユーズド価格を設定致しました。

Thanks ! SOLD !


amethystguitars@yahoo.co.jp

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