1996 Gibson Les Paul Classic Premium Plus ~Honey Burst / SOLD

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近年、レスポールクラシックがスタンダードの廉価版のような別モデルとなってしまった影響で、正しい相場価値観が崩れているとも言えるレスポールクラシックですが、90年に発表された段階では60年製のリイシューとして、80年代までのレスポールスタンダードをすべて見直して、古き良き時代のオールドレスポールモデル再現のきっかけにもなったスタンダードより評価の高かったモデルがレスポールクラシックです。

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中でもリイシューボディを流用していた初期型はヒスコレ立ち上げの最終段階にあった時期にも重なる為、定価60万のプレヒスコレリイシュー同様のクォリティにて発売されたクラシックプラスも92年には存在します。

93年後半からレスポールリイシュー( ヒストリックコレクション )がカスタムショップラインへと移行される事になり、レスポールクラシックはレギュラーラインに残りましたが、レスポールクラシックは90年代前半には以降のヒスコレと大差ないクォリティの材が使われていました。

このレスポールクラシックプレミアムプラスは、92年に60リイシューとの差別化が計れなかったクラシックプラスを更に推し進めたモデルでもあり、94年辺りから98年までの期間のみ製造されたレスポールクラシック最上位機種となります。

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レスポールクラシックプラスとの違いはピックガード穴を開けずに、AAAグレードの柾目のフィギュアドトップを見せる意味で出荷時にピックガードレスである部分で判別が出来ます。

出荷時にピックガードが付いてるフレイムトップはレスポールクラシックプラス。ピックガード穴の開いていない、ピックガード自体が付属品としてマウントされていなかったのが、当時最高グレードとされた極上の杢を使用したプレミアムプラスです。

このルールが基本、杢入りだった2003年発売の50sスタンダードや60sスタンダードに採用された事も、感違いされやすい要因にはなってしまったとは思います。

プレミアムプラスに後付けでピックガードを付けてしまうと、トップの杢のグレードで判断する形にはなりますが、例外として初期型のラスト年度にあたる92年製のレスポールクラシックプラスは、ヘッドのレスポールモデルロゴがある点で、見分ける事が可能です。かつプレミアムプラス未発売時期なので、AAAグレードの60リイシュー同様な極上個体も混在している年度でもあります。

93年からはリイシューボディの流用は、無くなります。それは別ラインであるカスタムショップで、ヒストリックコレクションがプロジェクトとしてスタートする事が確定した為ですが、92年までのレスポールモデルロゴはレスポールクラシックロゴに変わりますので、この部分の判別はつきやすいでしょう。
( 注 : 再生産クラシックもモデルロゴですが、決定的な違いはシリアルもスタンダード同様になることと、ナッシュビルチューンOマチックのブリッジが採用されてしまうのでこの点もスタンダード同様となってしまう為、もはやリイシューとは言えないモデルとなっている点です。)

ただし、この96年製はまだ完成度の低かった96年時点でのヒスコレとは大差ないクォリティであることも事実です。それはディープジョイント云々ではない材的な部分に於いてということですが…

それを証明するひとつの事実が、近年の中古相場では大きく感違いされています。
その事実とはいわゆるリストプライスです。96年の段階ではレスポールクラシックプレミアムプラスのリストプライス、いわゆるメーカー希望価格は4000ドル~5000ドルでした。実際の店頭価格が2800ドル~3400ドル程度だった事が感違いな相場を形成しているのが最新のユーズド相場状況です。

2003年~2007年のレスポール50sスタンダードや60sスタンダードより、90年代のレスポールクラシックプラスやプレミアムプラスの方が安いというのは明らかに近年物の再生産レスポールクラシックと混同している間違えた相場と言わざるを得ません。

2003年から発売されたレスポール50sスタンダードや60sスタンダードのリストプライスと90年代のレスポールクラシックプレミアムプラスのリストプライスでは全く異なります。

エレキギターのユーズドの中でも最上クラスの売れ筋であるギブソンレスポールのユーズド相場は、買取価格の高さと比例して新品実売価格の70~80パーセントにもなるのが通常です。そしてリストプライスの約半値くらいが良品の相場であり実売価格の70パーセントとほぼ変わらない額面となっています。

50sスタンダードの新品実売、248000円から見て、良品のユーズド相場17~19万円代は適正価格ですし、イコール50sスタンダードのユーズドが18万円くらいならリストプライスの約半額なので、これもレスポールユーズド価格にリンクしている適正な相場と言えるでしょう。

ところが、2016年の傾向はレスポールクラシックプラス安め、スタンダード高めという逆転現象となった事実が、冒頭に述べた近年の廉価版的なレスポールクラシックと混同されているということに繋がります。モデル名こそ同じレスポールクラシックですが、2000年製までは少なくとも90年代の1960リイシューとしてのレスポールクラシックを保っており、ABR-1タイプのヒスコレ同様なオールドスタイルのブリッジやニッケルパーツの採用なども再生産レスポールクラシックやレギュラーのレスポールスタンダードよりは遥かにオールドスタイルのリイシューの名に相応しいモデルだったと言えると思います。

レスポールクラシックプレミアムプラスのユーズド相場は、リストプライスの半額にあたる20万円~25万円が正しい相場であり、杢の出方や人気のあるカラーなどはその相場の高値側で適正だと思います。

中にはこの94年製~98年製に於いて特殊なカラーリングのスペシャルモデルなども存在しますが、オールドスタイルのリイシューとして薄いグリップを特徴としたこの時代のレスポールクラシックは96年に発表された最初のジミーペイジシグネイチャーのベースモデルにもなった程です。

ど柾目のバリトラが好みというレスポール好きには堪らないお値打ちな価値あるレスポールモデルとして、90年代はスタンダードより遥かに売れ行きも良く、評価も高かった事実を再認識するべきでしょう。

こちらの個体は年度なりに、外観的には使用感はありますが、フレット等はまだ高さもあり、使用する上でのコンディションにおいては問題はありません。

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トラスロッドにも余裕はあり、反り捻れ、ハイ起きもなく、いわゆるプレイヤーズコンディションです。

リアルエイジド…とも言える外観は「新品みたいなギターはちょっと…」というヴィンテージライクな風格あるルックスです。

傷や外観を気にする方には向きませんが、エイジド加工された新品のモデルには出せないヴィンテージライクな趣きは、嫌いじゃない…という方もいらっしゃるでしょう。

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使用感はありはしますが、柾目の筋トラはこの頃の個体でないと巡りあえないプレミアムプラストップに相応しい極上なフレイムトップを持つ個体です。

使用感は考慮した上で、適正相場アンダーの20万円税別にて販売致します。

薄めのグリップは日本人の手にも馴染みやすく、レスポーラーでないプレイヤーにもオススメです!

Thanks ! SOLD !

当店ご利用履歴のあるお客様には21万円ジャストにて販売致します。