1981 Tokai Silver Star SS-40 YSR / Near Mint Condition ~ SOLD

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「 あの頃…僕等はストラトに憧れた… 」

こんな思いは、僕等世代が10代の頃を振り返る時…

共通の懐かしい思い出がある人も多いと思います…

リッチー、ジミヘン、ベックが手にしていたストラトに憧れ、コピーモデルが人生最初のエレキという方もたくさんいるでしょう!

1979年~1980年初頭辺りは、パンクやニューウェーブが台頭し、ハードロック黄金期は落ち着いたかにも思えました…

時代的には50年代のストラトが評価が高まりましたが… 僕等世代のハードロック好きなら?むしろラージヘッドこそが憧れのストラトでした…

相反して、楽器製作サイド側は、「 70年代は良くない…」という風潮が強かった為に、50年代や60年代初頭のデッドコピーが上位機種、当時の現行フェンダー同様のラージヘッドモデルが入門者向けの下位機種とするメーカーが殆どでした…

伝説のTokaiに於いても同様でしたが…

78年にラインナップされたラージヘッドモデルSilver Star SS-36は当時定価36,000円。スモールヘッドの機種の様な上位機種すらなく、80年に入り、ようやく85000円定価の上位機種であるラージヘッドモデルがラインナップされました。

とはいえ、主力として力を入れたのはギブソンコピー同様に50年代のスモールヘッドモデルでしたから…

ラージヘッドモデルの上位機種は、ある意味「的は外して」いました。何故か上位機種がロトマチックペグだったり、ブラスのブリッジコマだったり…

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( 画像はカタログより )

デッドコピーどころか、上位機種の方が違う解釈を加えてしまった感もあり、ヴィンテージTokaiのラージヘッドモデルは、スモールヘッドモデルより評価が低いという風潮が生まれてしまいました…

この解釈をどう受け止めるか?はプレイヤー次第にはなりますが、Tokaiのラージヘッドモデルは、良質で良いギターなのに流通価格は安いまま…という部分を喜び歓迎している層も存在しているのです。

今回入荷しましたのは1981年製のSS-40/YSRですが…

現在のミドルクラスの価格帯のストラトコピーで…ヴィンテージTokaiとの喧嘩は出来ない事だけは絶対だと思います。

ヴィンテージTokaiのラージヘッドモデルは、本家を所有するギタリストにも、手軽なサイドギターとして楽しめると思います!

安くて、使えるラージヘッドモデルをお探しのギタリストにも、ニアミントコンディションの貴重な個体をお探しだったTokaiコレクターにもオススメしたいです!

僅かな打痕跡、擦り傷程度で、正にニアミント!コンディション良好な個体です!

そしてTokaiのカタログには重要な事が明記されておりません。

SS-40とSS-36は当時定価の差額である4000円では到底埋まらない決定的な違いがある為、SS-36は入門者向けの廉価版であった事は確かです。

まず、SS-40は78年の暮れに発売されたSS-36の上位機種として、1980年初頭のカタログで発売が開始されます。

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このスペック表だけを見ると、36と40の差は殆どないように感じられるでしょうが、実際には全く異なるスペックとなります。

上記カタログのスペック表では、ピックアップはSSホットとしか40と36には表記はありませんが、ここがまず誤解を招きます。

SS-40にマウントされているTokaiグレーボビンの正式名称は、SS-AB×1、SS-BW×2となります。

対して発売時の78年から、SS-36にマウントされているのは、SS-Bタイプピックアップです。

更に上位機種のSS-48にマウントされているのがSS-AB×3 ( SSスーパー )です。

これはわかりやすく言うなら、カタログ上に明記されているSSホットとは基本的には、正式名称SS-Bタイプのブラックボビンです。

本機の40はSSホットとカタログ上には書かれていますが、厳密に言えばSS-BWグレーボビンのみがSSホットで、SS-ABはSSスーパーという事になります。

カタログを正しく書くなら、SSホット×2、SSスーパー×1と書く必要があったと思います。

これには理由があります。ストラトは同じピックアップが3つだと、音量差、パワー差を感じてしまうので、敢えてバランスをとる為にこうしていたと考えられます。実に細かい所までよく考えられていたと思います。

この拘りがSS-40の素晴らしいサウンドに繋がるひとつの要因となっていますが、それだけではありません。

カタログ上は、36も40もセンかアルダー、リンデンの単板表記ですが、材の違いやピース数の違い以上に別ボディと言えるでしょう。

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画像上のブラックボディは36のキャビティ。画像下は入荷した40のキャビティです。

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ご覧頂けるようにキャビティ形状も異なりますし、塗装にも差があります。

ラージヘッドモデルのシルバースターは、36も40も48もポリウレタンですが、40のポリ塗装は非常に薄く仕上げられており、材の木目の凹凸が感じられるほどの薄い塗装となっています。

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対して36は普通のポリ塗装です。

そして、82年にはSS-40はメタリックカラーのみとなる為、実質上は80年と81年にしかSS-40のサンバーストやホワイトカラー、ブラックカラーは存在しない事になります。

82年に変更されたメタリックカラーはメタリックブルー、メタリックレッド、シルバーグレーとなる為、本家フェンダーカラーを思わせるのは、79年の25thアニバーサリーに近いシルバーグレーのみとなってしまいます。フェンダリアンならご存知の通り、3ボルトではなく4点止めですから、デッドコピーには程遠いモデルとなってしまいます。

デッドコピーの出来もクォリティも高かった為に、本家Fenderからのクレームを受けた事が要因で、この後のTokaiは迷走期に入り、結果的には84年には、本家からの訴えに敗訴し、裁判所命令により楽器が販売停止となってしまい、会社更生法を申請する所となり、黄金期は幕を閉じてしまうのです。

こういった歴史的背景を踏まえても、1980年から1981年迄はTokai黄金期として評価が高いのも頷けます。

このシルバースターSS-40にしても、82年のメタリックカラーからは、材の継ぎ目も判りづらくなくはなりましたから、リンデンがカタログ表記から外れたとはいえ、コストパフォーマンスの方向に向かっていたのかもしれません。

本機はセン2ピース( 目視上です。)で3.5キロを割るくらいの重量です。1976モデルのデッドコピーとして、ラインナップされたシルバースターSSで、外観上もスペック上もほぼドンズバだったのが、この1980年と1981年のSS-40と言えると思います。

ロトマチックペグよりブラスブリッジより、最も近いルックスだった事は間違いありません。

元々が低価格帯であった為に、上位機種より相場も上がってはいませんが、「 ひと昔前には安くても良いギターはあった!」という典型例がこのシルバースターSS-40です!

リッチーライクなハードロッカーのセカンドギターとしても、初期フェンダージャパンのラージヘッドモデルより、遥かに本家フェンダーを思わせるサウンドとプレイヤビリティを備えています!

フェンダージャパンの登場と、歴史的な諸事情により、以降Tokaiは失速してしまいましたが…

この価格で買えるジャパンヴィンテージの中では最もお買い得なモデルでしょう。ロゴがFenderである事よりも、本家ラージヘッドを愛用するプレイヤーなら、サブギターとしても使い続けていけると思います。

実際、ベテランとして知られる日本のプログレバンドで活躍した某有名ギタリストはFenderを愛用していましたが、一時期ピックアップだけはTokai製をマウントしていたそうです….

オリジナルコンディションを尊重しておりますが、実用派ならポットやスイッチ類、ジャックなどのパーツ類をグレードアップすれば…ライブステージにもスタンバイ出来るギターになるでしょう。

自信を持ってオススメします!

トラスロッド : 余裕アリ
フレット残 : 90%
付属品 : アーム、ギグバッグ( 楽器店オリジナル未使用新品付 )、リアピックアップカバー、ノブ類

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入荷時にはリアピックアップカバーとノブ類が妬けて黄色くなっていましたので、同年代の国産パーツで色目が合っているものに変更していますが、オリジナルのリアピックアップカバーとノブは付属品としてお付けします。セットアップ、調整前の入荷時画像は下記となります。ご参考になさって下さい。

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Thanks ! SOLD !